みなさん、こんにちは。
EQ力を育てる幼児教室 EQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。
大阪で、兵庫教育大学大学院の松村京子教授の講演会が行われました。
「~科学からひも解く子育て~子どもとのかかわり方」と題したEQWEL主催の講演会で、会場は約100名の参加者でいっぱいに!
松村先生は頭と心の成長に欠かせない脳の「実行機能」などの伸ばし方について、わかりやすく伝えてくださいました。
今回は2回に分けてその内容をお伝えいたします。
子どもの将来がわかる!?「マシュマロ・テスト」
1970年代、スタンフォード大学にて4~5歳の幼児を対象に、マシュマロを1個見せながら、もう1個多くもらうために、15分間食べずに我慢できるかを調べた「マシュマロ・テスト」。
この実験で我慢できた子どもたちは、できなかった子どもたちに比べて、大学入学時の学力が高く、心も強く、思考・創造の脳活動が盛んでした。
社会性も高く、ストレス・プレッシャーにも強かったのです。この実験で調べたのは自己制御の力、すなわち「自制心」です。
この「自制心」は、脳の前頭前野にある「実行機能」が関与しているとのことでした。
未来の成功を左右する「実行機能」とは?
「実行機能」とは、
1.抑制機能
2.注意の切り替え
3.ワーキングメモリ
(情報の更新)
の3つの要素から成り立っています。
さまざまな活動をするには、必ず今している活動を止めて(抑制)、新しい活動に注意を切り替え、その活動に取り組み、情報の更新をしていきます。
だから、実行機能が発達していると、次々とたくさんの活動ができます。通常、この実行機能は3~5歳のときに急激に発達して切り替えができるようになりますが、もし発達が遅れると、小学校の授業についていけなくなります。
授業中も自分のしたいことばかりして、先生に注目せず、話が聞けないからです。だから、学校に入って授業を効果的に受けるためにも、幼児期にしっかりと「実行機能」を発達させる必要があります。
また、「実行機能」が発達すると、学習面だけでなく、思考や感情も自分でコントロールできるようになるので、対人関係や社会性も高くなります。
この続きは後編にて書かせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。