みなさん、こんにちは。
EQ力を育てる幼児教室 EQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。
前編では「頭と心の成長に欠かせない実行機能」について触れましたが、
後編では、どのようにしたら「実行機能」にかかわる能力を
伸ばすことができるかについてお伝えいたします。
松村先生は家庭でも簡単に取り組める方法として、
1.ストップ
2.善意の解釈
3.姿勢
の3つの方法を挙げられました。
この3つの方法の詳細を見ていきましょう。
1.ストップ
「ストップ」とは、言葉通り「止めること」です。
自分で自分の行動・感情・思考を止めるトレーニングです。
子どもが行動や感情を止められなかったら、「ストップ」と言ってあげましょう。
次の行動に切り替えるためには、
まず今している行動を止める(抑制する)必要があります。
「ストップ」はその練習です。
最終目標は、言われなくても自分で自分を
コントロールできるようになることです。
子どもは動作が加わると取り組みやすいので、
ストップするときには両手を胸の前にクロスさせて、
今している行動を止めてもらいます。
「止まれたかな~?」と、ゲーム感覚で取り組むと、
子どもは楽しそうに乗ってきてくれます。
2.善意の解釈
「善意の解釈」は、相手の行動を善い方向に解釈する訓練です。
相手の行動を善意に解釈すると、自分の相手に対する対応が変わり、対人関係がよくなります。
具体的には、子どもの言動に対して、
「えっ!なんで?」と思ったり、イラッとしたりしたときに、
「たまたまよ」「理由があったのよ」と思うようにします。
善意の解釈をするようにすると、暴力が減り、他者の苦しみを理解でき、
相手を苦しませる言動が減るとのこと。
まずは保護者から始めるとよいでしょう。
自らが実践して、できるようになったら、子どもに教えたときによく伝わるものです。
3.姿勢
最近の子どもたちは小学校に入ったときに、
45分間ずっと座っていられない子が多くなっています。
この原因の一つは「姿勢」です。
疲れにくい姿勢を教える必要があります。
実行機能を発揮するための身体づくりです。
イスに座って、両手を伸ばして背伸びをして、
手を自然に下げたときの姿勢が疲れにくい姿勢です。
幼少期からこの姿勢を教えましょう。
このような簡単な取り組みでも、
続けていくと子どもの脳の実行機能は鍛えられていきます。
頭と心の土台ができ、
学習や対人関係をスムーズにできるようになり、
将来の活躍に結びついていきます。
いかがでしたか?
これらの取り組みはEQWELチャイルドアカデミーで取り入れているものばかり。
子どもたちの成長を促していたのは、こういう点にもあったのでしょうね。
日々の育児に少しでも取り入れて、
子どもだちの未来を輝かせたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。