EQ力を育てるコツEQWEL Topics

 
2019.08.07 EQWEL Topics

AI時代に必要な脳力の育て方【前編】

みなさん、こんにちは。
EQ力を育てる幼児教室 EQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。
 
最近、何かと「人工知能(AI)」が話題になっていますね。
AIとロボットの台頭により、現在の小学生以下の子どもたちの多くは、
今はまだ存在しない仕事に就くといわれています。
 
その来たるべきAI・ロボット時代に必要な教育について、
脳科学とロボット工学を専門とされている
大阪工業大学・客員教授の筒井博司博士にお話いただきました。
 
筒井博司博士
 
今回は2回に分けてその内容をお伝えいたします。
 
 


脳のやる気サイクルの回し方


 

21世紀は脳科学の時代です。
脳科学は私が専門としているロボット工学のみならず、
教育にも大きく関わってきています。

 

私は大学生の教育に携わってきましたが、近年の大学生に何か物足りなさを感じています。
この物足りなさは何かを脳の発達から考えると、
やはり幼少期からの教育が大切だということに行き着きました。

 

 
脳の中では生後すぐにニューロン(脳神経細胞)どうしのつながり(シナプス結合)が
爆発的に増えますが、その後社会生活に必要な多くの能力を学習し、
必要なつながりだけが強化され残っていきます。
 
この時期にこそ身につけておきたい能力がたくさんあります。
同様に、人間の能力にはそれぞれ脳の中で完成する時期があるので、
その時期を見ながら適切に育んでいく必要があります。

 
また、この能力を育てるには、脳の報酬系をうまく働かせることが大切です。

脳の報酬系とは、やる気が出る頭の中のサイクルで、
ドーパミンという神経伝達物質が関わっています。
 
例えば、賞をもらうとうれしいと感じますが、
それは脳の中でドーパミンが出て働き、喜びや快を感じているからです。
自分の中で努力して、何かできたときにうれしいと感じるのは、
この脳の報酬系が働いている証拠です。
 
脳の報酬系をうまく働かせるには、
興味や好奇心を引き出してほめることがポイント
となります。
 
遊びや学習、スポーツ、音楽などで、子どもが何に興味・好奇心を持つかを見つけて、
それらに取り組んだときに上手にほめてあげます。
 
幼児教室
 
すると、子どもはまたその取り組みをしたくなり、脳の報酬系がうまく働きます。
 
ただし、脳の報酬系はタバコや麻薬でも同じように働くので要注意です。
こういった外部のものを入れてしまうと、一気に依存してしまいます。
 
ですので、自分の中でコントロールしてドーパミンを出すことが大事です。
幼少期は親や環境からの働きかけで、好ましい脳の報酬系のサイクルを回してあげ、
大きくなってきたら自分でそういうサイクルを作っていくように促すのがいいでしょう。
 
 
この続きは後編にて書かせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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