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2020.09.07 EQWEL Topics

「運動と学力」の関係【前編】

みなさん、こんにちは。
EQ力を育てる幼児教室 EQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。
 

子どもたちは、いつも目いっぱい体を動かして遊びますが、こういった運動にはどのような効果があるのでしょうか?
なんと、子どもの体の成長のみならず、脳の成長や学力の向上にも数多くの効果があるとのこと。
運動をすると学力が上がるってホント!?

今回はその「運動と学力」の関係についてみていきましょう。

 
 


運動がもたらす効果の数々


 
鉄棒
 
 文部科学省が公表している「幼児期運動指針」によると、幼児期における運動は、
 
1.体力・運動能力の向上
2.健康的な体の育成
3.意欲的な心の育成
4.社会適応力の発達
5.認知的能力の発達
 
をもたらし、「豊かな人生を送るための基盤づくりとなる」とされています。
 
また、文部科学省による小中学校の全国都道府県学力テストの結果と体力・運動能力の調査結果を照らし合わせたところ、「運動ができる子どもは勉強もできる」傾向があることがわかっています。また、個人単位でも、体力測定と学力測定の項目との間で相関が認められています。
 
これらの事実だけからでは運動と学力の関係をにわかに結論づけることはできませんが、「運動をすると学力が上がる」というこういった報告は世界中に数多く存在します。
運動は子どもたちの豊かな人生の基礎をつくり、学力向上をもたらすというのです。

 
 


脳からみた「運動と学習力の蜜月関係」


 

では、なぜ運動が学力向上に結びつくのでしょうか?
 
脳科学の視点からみると、近年の数々の研究より、運動を行うときは脳の多くの領域を使用することから、運動が知的能力にもよい効果をもたらす可能性が示されています。
 
いくつか詳しく見ていきましょう。
マウスを使った実験では、たくさん走ったマウスほど、脳の成長を促進し、機能を向上させる脳由来神経栄養因子(BDNF)が増えていました。特に学習や記憶を司る「海馬」でBDNFが増え、新しい脳神経細胞(ニューロン)が生まれ、学習効率が上がることがわかっています。
 
また、人間を対象として行った研究でも、運動前より運動後の方が20%早く単語を覚えられ、学習効率とBDNFの量に相関関係があることが明らかになりました。

 
 
この続きは後編にて書かせていただきます。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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